BAR

 

古い男友達と、BARへ行った。
私は、他の人と行った事があるお店で
彼は何度か来た事があるらしい。
隠れ家的なお店。

大好きなマッカランを注文。
氷もみんな丸く削ってある。
もう、それだけで幸せ。
飲み干すまで、氷で薄まる事はない。
私はビールでもウィスキーでも
全部飲んでから、接いでもらったり作ってもらう。

こんな日は、話も心地いい。
思い出話や、これからの生き方。
普段話さないような事も自然に出てくるのは
店の落ち着いた照明とマッカランのおかげだろう。

家でマッカランを飲んでも、店で頂いても
やはり、滑るような緩い触りはない。

ひとりで飲むのもいい店だが、やはり気のおけない同士との
大人になった自分達へのご褒美に使う店には、
出来過ぎた穏やかな時間。

ひと昔前には、こんな風に乾杯が出来るなんて思わなかったね。
まだ子供だった私達。
決して穏やかではなかった時代を過ごしたけど
またこれからもこんな時間を過ごせるね、きっと。