旅の始まり
旅の始まりはいつも少しだけ無理をする。
子供みたいにいつまでも眠れなかったくせに
早起きしたから、体が重かったり
旅先で忘れ物をして、不自由したって
それも含めて楽しんじゃえばいい。
大好きな西へ西へと向かいます。
山と海と空の景色がどんどん変わっていく。
左へカーブして真っ白な橋に息を吸い、少しだけアクセルを緩める。
海と空の青を横目で見ながら、やっとロングツーの始まりだと実感する。
朝から飽きもせずに、一曲の歌を流しながらここまで来た。
漆黒の夜空に降り注ぐ星が流れる。
今日と明日の目的地を決めたら
それから先はノープラン。
山道をどんどん上っていって絶景を見に行こうか
海に囲まれた小さな町で緩い時間を過ごそうか
そして
非日常に慣れる頃には帰ろう。