ナツ

真夏の波打ち際は、キラキラ眩しくて
出会った二人のシュールな物語が
きっと今から始まる瞬間
ひと夏だけで終わる恋だって
灼けた肌が戻ればそれは思い出
そっと近くに忍び寄った雷鳴が
足早に車に戻らせる
ちょっと待ってLINE教えて
名前は聞かなくたって
夏に追いついた二人だから
炭酸で乾杯しよう


油断して切ってしまった足の裏に
バンドエイドを貼ったって
一瞬で取れてしまって笑っても
笑った数だけ弾け飛ぶ光の粒子
転んだ誰かが握りしめてた飴をばらまいたような虹色のパラソルにビーチボール
来年のことなんて 夏の終わりのことなんて
思いもしないsummer beach

ちょっと待ってLINE教えて
名前は聞かなくたって
夏に追いついた二人だから
きっとまた会えるねきっと