マキマロ

二十四節気の大雪を迎え、朝から外は冬の色。
日の光もなく、見上げる空はグレーカラー 。
この日に合わせたかのように『マキマロ』から
届いた2枚のリネンウールのストール。
去年の春に、染め直して欲しいと託した。
手渡した桜色と薄緑色がキリッと冬に似合うカラーに変わる。

maquimalo

http://www.thenaturalshoestore.jp/journal/hibiwoaruite3/


優しい布が大好き。
肌に添うような、気持ちのいい布で作った服が大好き。  特にリネン。
ほぼオールシーズン、リネンで過ごしています。
冬はウールリネンやリネンガーゼ。
リトアニアリネン、コットンリネンなどなど。

マキマロとの出会いは、もう何年経つのだろう。
実店舗を持たない彼女達に会いに岡山までバイクで
走らせた事もあった。
それがきっかけで、あの地に惹かれ、毎年通った。

草木染めでストールや服、鞄など
特別なものではなく日常に寄り添う布として
植物から染めていくその色は、柔らかく優しい。

自分へのご褒美などという理由で
マキマロのストールだけは、欲しい色に会えたら
それは全く同じ色に出会うことはないから
迷わず買ってもいいと自分に許していた。

首に巻くだけでなく、ベビーカーの日除けに
ふんわりかけたり、急な雨に大事な人の頭にふわり
かけたり、部屋のインテリアに一役。
決して安くはないただの布は、日常によく似合う。
自然素材の洗剤で洗う事が面倒だけど
丁寧に手洗いする時間。それだってなんだか嬉しい。
水を通すと、よもぎだったり藍だったり茜だったり色々な植物の香りがふわりと漂うのだ。

去年の春に、名古屋で初めて展示したマキマロ。
「冬の寒くなる頃に染め上がるから待っててね」
それが一昨日。 
グレーカラー はザクロの果皮。
胡花カラーは茜にラック。
染める材料の植物も旬があるから。
若木の葉と朽ちる葉にも色が違う。
そこに重ねていく他の植物もまた同じ。

昨日の引き締まる寒さの中、出来上がったばかりの
一枚の布は私の首にグルグル巻かれた。
青みががったグレーカラー をとのリクエストをしたその色は画像とはまた違うお洒落なカラーに驚く。
そして、チビ達に巻いてみたら、グレーなのに
それはそれはよく似合っていた不思議。

ここんとこずーっと、休日に用事を入れ過ぎた。
やっと今日はフリー。

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