さよならは私からに決まってる

冬の日暮れは夢を見るように早い。
落ち葉さえも土に還る支度を終えている。

歩幅が笑っちゃうほど遅い私は
どうしたって
貴方についていくことも
貴方に追いつくことも

絶対できないから

立ち止まってくれないなら

私は貴方を見失う。

だからもういい。
さよなら。
私からさよならする。