長休み

去年の10月のある日、3人の宝の最後のひとりがしっかりと自分の足で歩き出して
振り向くことなくこの地を離れたのを、見えなくなるまで窓から見ていました。
うん。 大丈夫。
そう思ったら少しだけ道を逸れたくなりました。
1年弱 ゆるい時間を過ごしました。
自分を見失いそうなくらい仕事に没頭していた自分を解放すること。
誰にも助けてって言えない自分を受け入れることが出来たことは私の最大の武器でした。
少しだけ一本道を外れました。
それはそれは勇気がいる無謀な行動です。
だけど誰もそれを反対する人はいなくて、見守ってくれていたことに感謝です。
特に私の宝物達が、もういいじゃん、楽になりなよって。 もう自分達はオカンを助けることができるよって。

その言葉が何よりも嬉しくて。
心を支えてもらいながら、この先のうかうかしていられるほど長くない人生をもう一度見直す機会に恵まれました。

この一年
忘れていたものを取り戻すことが出来た気がします。
やりたかったコト。
文字にして、文章にして、俯瞰してものを綴っていく表現者でいたかった。
子育てが始まり日常に追われて、手放してしまったものは、心の奥底だけどいつも事あるごとに確かに輝いていた。
それを取り出した瞬間から、ずっとずっと書いていた。
どんどん溢れていったそれは、あの頃の続きではなく、今始まったこの年齢と積み重ねてきた自分のちっぽけな足跡と先の夢。
誰に見せる訳でもなく、それでも情報に乗っけてみたら、ちゃんとキャッチしてくれる人がいて。 やっぱりそれが嬉しくて。
昨日も今日も明日もきっと書いてます。
自由に書いています。
流れるように言葉を選び、私をすくい上げてくれた音楽を流し、緩やかないい時間を贅沢に使いました。

たくさんの出会いがありました。
たくさんの経験もしました。
ありがとう。 ありがとう。
感謝です。

東北
四国
小豆島
ヨロン島
そして、オーストラリアを駆け抜けて
私の夏は終わります。
私の1年も終わります。


昨日も一昨日も、心の整理をしながら
2日間もご飯を食べることを忘れてしまいました。
昨夜、部屋の真ん中で動けなくなってひっくり返っている私を見た長女は笑って
何にも入ってない冷蔵庫を開けて夕食を作ってくれました。
今日、冷蔵庫に食材を詰めておくよ(笑)
しんどくなったり外で食べたくなったらすぐに連絡してね
そう言って帰って行きました。

気ままにやってこられていましたが
今日、仕事に完全復帰します。

お付き合いが悪くなるかもしれませんが
やっぱり変わらず、よく遊びよく仕事する。
そんな時間を過ごすと思います。
また会いましょう。
また時間の共有をしましょう。
またたくさん笑いましょう。
感謝します。

行ってきます。